おきなわうた~琉球の風を感じて~

夏川里美( NATSUKAWA RIMI ) おきなわうた~琉球の風を感じて~歌詞
1.涙そうそう

作詞:森山良子
作曲:BEGIN

古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた
いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ
晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう

一番星に祈る それが私のくせになり
夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す
悲しみにも 喜びにも おもうあの笑顔
あなたの場所から私が
見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく

晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔
想い出遠くあせても
さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう
会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう


2.童神~ヤマトグチ~

作詞:古謝美佐子
作曲:佐原一哉

天からの恵み 受けてこの地球(ほし)に
生まれたる我が子 祈り込め育て

イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
太陽(てぃだ)の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
健やかに 育て

暑き夏の日は 涼風を送り
寒き冬来れば この胸に抱いて

イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
月の光浴びて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
健やかに 眠れ

嵐吹きすさむ 渡るこの浮世
母の祈り込め 永遠の花咲かそ

イラヨーヘイ イラヨーホイ
イラヨー 愛(かな)し思産子(うみなしぐゎ)

泣くなよーや ヘイヨー ヘイヨー
天の光受けて
ゆういりよーや ヘイヨー ヘイヨー
天高く 育て


3.芭蕉布

作詞:吉川安一
作曲:普久原恒勇

海の青さに 空の青
南の風に 緑葉の
芭蕉は情に 手を招く
常夏の国 我(わ)した島沖縄(うちなー)

首里の古城の 石だたみ
昔を偲ぶ かたほとり
実れる芭蕉 熟れていた
緑葉の下 我(わ)した島沖縄(うちなー)

今は昔の 首里天(しゅいてぃん)ぎゃなし
唐(とぅ)ヲゥーつむぎ はたを織り
じょうのうささげた 芭蕉布
浅地紺地(あさじくんじ)の 我(わ)した島沖縄(うちなー)
我(わ)した島沖縄(うちなー)


4.てぃんさぐぬ花

作詞:沖縄民謡
作曲:沖縄民謡

てぃんさぐぬの花や 爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬゆし事(ぐとぅ)や 肝(ちむ)に染(す)みり

天(てぃん)ぬ群星(むりぶし)や 読(ゆ)みば読(ゆ)まりしが
親(うや)のゆし事(ぐとぅ)や 読(ゆ)みやならん

夜走(ゆるは)らす船(ふに)や 子(に)ぬ方星(ふあぶし)見当(みあ)てぃ
我(わ)ん生(な)ちぇる親(うや)や 我(わ)んどぅ見当(みあ)てぃ

宝玉(たからだま)やてぃん 磨(みが)かにば錆(さび)す
朝夕肝磨(あさゆちむみが)ち 浮世渡(うちゆわた)ら

誠(まくとぅ)する人や 後(あとぅ)や何時(いち)迄(までぃ)ん
思事(うむくとぅ)ん叶(かな)てぃ 千代(ちゆ)ぬ栄(さか)い

なしば何事(なんぐとぅ)ん なゆる事(くとぅ)やしが
なさぬ故(ゆい)からどぅ ならぬ定(さだ)み

なさぬ故(ゆい)からどぅ ならぬ定(さだ)み


5.島唄

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
くり返す悲しみは 島渡る波のよう
ウージの森であなたと出会い
ウージの下で千代にさよなら

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の涙

でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
ささやかな幸せは うたかたの波の花
ウージの森で歌った友よ
ウージの下で八千代の別れ

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を

海よ 宇宙よ 神よ いのちよ このまま永遠に夕凪を

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の涙

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を


6.デンサー節

作詞:八重山民謡
作曲:八重山民謡

上原(うぃばる)ぬでんさ昔(むかすぃ)からぬでんさ
我心(ばんくくる)いざば聞(しぃ)きゆ給(た)ぼり

島持(しぃまむ)つぃどぅ家持(やむ)つぃ舟乗(ふにぬ)りどぅゆぬむぬでん
舟頭舟子親子揃(しどぅふなぐうやふぁす)らにばならぬ

親子(うやふぁ)かいしゃ子(ふぁ)から兄弟(きょうだい)かいしゃ弟(うとどぅ)から
家庭持(きぃないむ)つぃかいしゃ嫁(ゆみ)ぬ子(ふぁ)から

人(ふぃとぅ)ぬ風体(ふうどぅ)やかなさねぬ
肝心(きぃむぐくる)どぅかなさる
肝心良持(きぃむぐくるゆむ)つぁばどぅ世間(しきん)や渡(わた)らり


7.島々清しゃ

作詞:久米仁
作曲:普久原恒勇

島々清(しまじまかい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
城(ぐしく)に御願所(うぐゎんじゅ)よ
前の田んぼによ 夕陽赤く燃えてよ
「サーユイヤサー」
畑(はる)で草焼く白い煙の 煙の清(かい)しゃよ

村々清(むらむらかい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
福木(ふくぎ)に石垣よ
皆(みんな)待ってたよ 夏の祭りすんでよ
「サーユイヤサー」
通(かよ)た道々香(みちみちかば)しゃ九年母(くにぶ)の 九年母(くにぶ)の清(かい)しゃよ
「サーユイヤサー」「サーユイヤサー」九年母(くにぶ)の清(かい)しゃよ

白浜清(しらはまかい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
朝凪夕凪(あさどぅりゆうどぅり)よ
潮は満潮よ 磯で千鳥啼いてよ
「サーユイヤサー」
帰るサバニを招くアダンの アダンの清(かい)しゃよ

みやらび清(かい)しゃや 「清(かい)しゃぬ」
紺地(くんじ)にミンサーよ
もつれもつれたよ 細い恋の糸によ
「サーユイヤサー」
ホロリと落した あつい涙(みなだ)の 涙(みなだ)の清(かい)しゃよ
「サーユイヤサー」「サーユイヤサー」涙(みなだ)の清(かい)しゃよ


8.赤田首里殿内

作詞:沖縄民謡
作曲:沖縄民謡

シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー
ヒージントー ヒージントー イーユヌミー イーユヌミー

赤田首里殿内(あかたすんどぅんち) 黄金灯籠(くがにどぅろう)下(さ)ぎてぃ
うりが明(あ)かがりば 弥勒迎(みるくうん)け

シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー
ヒージントー ヒージントー イーユヌミー イーユヌミー

大国(たいこく)ぬ弥勒(みるく)様 吾が島にいもち
うかきぶせみしょり 弥勒迎世果報(みるくゆがふ)

シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー
ヒージントー ヒージントー イーユヌミー イーユヌミー

弥勒世(みるくぬ)ぬ昔(んかし) 繰(く)い戻(むどぅ)ぅち今(なま)に
御万人(うまんちゅゆ)ぬまぢり 遊(あし)ぶ嬉(うり)しゃ
シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー
ヒージントー ヒージントー イーユヌミー イーユヌミー

シーヤープー シーヤープー ミーミンメー ミーミンメー
ヒージントー ヒージントー イーユヌミー イーユヌミー


9.月ぬ美しゃ

作詞:八重山民謡
作曲:京田誠一

月ぬ美(かい)しゃ十日三日(とうかみーか)
女童美(みやらびかい)しゃ十七(とうなな)つぅ
ホーイチョーガー ホーイチョーガー

東(あーる)から上(あーり)おる大月(うふつき)ぬ夜(ゆー)
沖縄(うきいな)ん八重山(やいま)ん照(てい)らしょーり
ホーイチョーガー ホーイチョーガー

びらまぬ家(やー)ぬ 東(あんた)んが
むりく花(ぱな)ぬ 咲(さか)りょーり
うり取(とう)りぃかり取(とう)りぃ なちぃきばし
びらまぬ家(やー)ぬ 花(ぱな)ぶんな
ホーイチョーガー ホーイチョーガー


10.花

作詞:喜納昌吉
作曲:喜納昌吉

川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花をかそうよ

涙ながれて どこどこ行くの
愛もながれて どこどこ行くの
そんな流れを このうちに
花として 花として むかえてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花をさかそうよ

花は花として わらいもできる
人は人として 涙もながす
それが自然のうたなのさ
心の中に 心の中に 花を咲かそうよ
泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ

泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ

泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ


11.鷲ぬ鳥節~三線弾き語りヴァージョン~

作詞:八重山民謡
作曲:八重山民謡

綾羽(あやぱに)ば生(な)らしょうり
ぶぃる羽(ぱに)ば産(すぃ)だしょうり

「バスィヌ トゥルィヤウニ ガユナバスィ」

東(あがる)かい飛(とぅぷぃー)つぃけ
太陽(てぃだ)ばかめ舞(ま)いつぃけ

「バスィヌ トゥルィヤウニ ガユナバスィ」


12.祭りのあと風

作詞:下地勇
作曲:上地等

太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ ティン・トゥン・テン・トゥン

祭りのあと風 賑わう声を背に
アダンの小道を 踊り明かす月の浜へ

祝いの宴(うたげ)は 別れを惜しむように
変わらぬ仲間と 太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ 語ろうよ

胸躍らせた 島の祭りも 君の帰りを 待つよ

島太鼓(でーく)に誘われて
身を揺らせば 思い出の月の浜
太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ 踊ろうよ
太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ ティン・トゥン・テン・トゥン

月照らす水面に 浮かぶ黄金(くがに)の道
遠い空の下に 君へつながる情き橋

祈り込めた 毛遊(もあし)び舞い あの頃の風 呼ぶよ

いざなうように浜百合
潮風にゆれ 片ときの風に酔う
太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ ティン・トゥン・テン・トゥン

変わらない ふるさとの
祭りのあと よみがえる月の浜
太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ ティン・トゥン・テン・トゥン

太陽(てぃだ)ぬ上がりまでぃ ティン・トゥン・テン・トゥン


13.イラヨイ月夜浜

作詞:大島保克
作曲:比嘉栄昇

唄(うた)しゃ達(たぁ)ぬ夜(ゆる)が更け
踊(ぶどぅ)しゃ達(たぁ)ぬ夜(ゆる)が更け
太陽(てぃだ)ぬ上(あが)るまでぃ舞(ま)い遊(あし)ば
イラヨイマーヌ舞(ま)い遊(あし)ば

月夜浜(つきやはま)には花が咲く ゆりのような花が咲く
青く白くもえてよ イラヨイマーヌ花が咲く

イラヨイマーヌ 桃(とぅ)ぬ花 イラヨイマーヌ キビの花
イラヨイマーヌ 木綿花(むみんばな) イラヨイマーヌ 花が咲く

月(つき)ん灯(あかり)ん波に受け
戻(むどぅ)し戻(むどぅ)されくぬ浮世(うちゆ)
大和世(やまとゆ)までぃ照(てぃ)らし給(たぼ)り
イラヨイマーヌ照(てぃ)らし給(たぼ)り

イラヨイマーヌ 波にぬれ イラヨイマーヌ ながされて
イラヨイマーヌ 照(てぃ)らされて イラヨイマーヌ ながされて

イラヨイマーヌ 桃(とぅ)ぬ花 イラヨイマーヌ キビの花
イラヨイマーヌ 木綿花(むみんばな) イラヨイマーヌ 花が咲く

イラヨイマーヌ 大和(やまと)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 沖縄(うちなぁ)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 花が咲く
イラヨイマーヌ 宮古の世(ゆ) イラヨイマーヌ 八重山の世(ゆ)
イラヨイマーヌ 花が咲く
イラヨイマーヌ 大和(やまと)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 沖縄(うちなぁ)世(ゆ)
イラヨイマーヌ 花が咲く
イラヨイマーヌ 花が咲く


14.黄金の花

作詞:岡本おさみ
作曲:知名定男

黄金の花が咲くという
噂で夢を描いたの
家族を故郷、故郷に
置いて泣き泣き、出てきたの

素朴で純情な人達よ
きれいな目をした人たちよ
黄金でその目を 汚さないで
黄金の花は いつか散る

楽しく仕事をしてますか
寿司や納豆食べてますか
病気のお金はありますか
悪い人には気をつけて

素朴で純情な人たちよ
ことばの違う人たちよ
黄金で心を 汚さないで
黄金の花は いつか散る

あなたの生まれたその国に
どんな花が咲きますか
神が与えた宝物
それはお金じゃないはずよ

素朴で純情な人達よ
本当の花を咲かせてね
黄金で心を 捨てないで
黄金の花は いつか散る

黄金で心を 捨てないで
本当の花を 咲かせてね